生理周期が短くて大変、逆に長くて生理痛が重くなる、いつくるか分からないからいつも備えておかないと不安・・・など生理不順の悩みは多くの女性が思い当たるのではないでしょうか。
そして彼氏や夫がいる人でも、妊娠をしたら生活が大変・仕事を頑張りたい時だから時期を考えたいなど、子どもを持つことを前向きに考えられない時もあるでしょう。
いざ妊娠してしまってから出産を迷うのではなく、出産できる覚悟や環境が出来るまでは避妊をすることが必要になります。
生理不順の人は、妊娠しづらいはずだから避妊する必要は無いと思ってしまう人もいるでしょう。
確かに、妊娠がしづらい子宮環境になっている可能性もありますが、排卵日の予測がしにくい以上はどのタイミングで妊娠に至るか読めないことにもつながります。
生理不順のときに出来る避妊方法には一体どんなことがあるのか知っておきましょう。
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生理不順のとき妊娠する確率とは
生理の周期が正常な場合は、25日~38日程度で生理が来ます。しかし、不順の場合はホルモンの分泌異常か卵巣や子宮の状態に問題があると考えられます。
ホルモンの分泌がうまくできなければ、排卵や子宮内膜増殖も十分に出来ないので妊娠は難しくなります。その原因には、排卵障害と黄体機能不全があるのです。
【排卵障害】
卵子の成長が遅かったり、成長できても排卵されない、排卵できても卵子の機能が低下していて受精しにくくなってしまうことがあります。
排卵されないこともあるので、妊娠のチャンスが減ってしまうことにもつながります。
【黄体機能不全】
通常は卵子を覆う卵胞が黄体に変化して、黄体ホルモンの分泌をすることで妊娠しやすいように子宮内膜がふかふかになります。
しかし、その働きが弱いことで受精卵の着床が上手くいかなかったり、不十分な子宮内膜の状態であることから妊娠の維持が難しくて流産しやすい状態になってしまうのです。
このように生理不順の人は、排卵や妊娠継続が難しくなることから妊娠や出産の確率は低くなるでしょう。
しかし、自分自身で排卵日の予測ができない状態なので、わずかな確率でも妊娠をしない為に避妊することは必要になります。
コンドームよりピルが高い確率で避妊できる
生理不順で妊娠する確率が低いなら、コンドームだけの避妊で十分と考える人もいるはずです。
しかし、いつどのタイミングで破れたり外れたりしてしまうか分かりません。もし、そんなハプニングが起きて精液が膣内に漏れ出てしまったら、中出しすることと何ら変わりありません。
そうなればいつ妊娠に至ってもおかしくない状況になってしまうのです。
避妊を強く望んでいるのであれば、コンドームの使用だけでは無くてピルの服用をすることがオススメです。
事後になって避妊を決めた時にはアイピル(アフターピル)を、普段からしっかり避妊したい時には低用量ピルを使用しましょう。ここで、それぞれの特徴を見ていきましょう。
アイピル(アフターピル)で避妊する場合
事後避妊方法である、アイピル(アフターピル)の服用。24時間以内に飲むだけで約95%の確率で避妊できるのです。
もし24時間に間に合わなくても、72時間以内であれば約75%の確率で避妊は成功します。ただ、強制的に生理を引き起こすのでその後は生理不順が悪化することが考えられます。
どうしても緊急で避妊が必要になった時に限り、利用するべき避妊方法です。
低用量ピルで避妊する場合
生理不順の人が毎日低用量ピルを服用することで、ホルモンバランスがコントロール出来るので不順の改善にもつながります。
そして、女性ホルモンが体内に一定量保たれることになるので妊娠時と似たような状態を作り出します。
こうすることで排卵自体を抑制するのです。さらに疑似妊娠状態にすることで、子宮内への精子の侵入を阻害する働きがあります。
子宮口付近の粘膜が変化するので、精子が卵子と受精すること・そして受精卵ができても着床しにくい子宮環境が作られます。
低用量ピルのこの働きによって、約99%という高確率で避妊することが出来ます。避妊後もそのまま服用を続けることで、生理不順改善とともに避妊効果は継続されます。
低用量ピルの避妊効果は1週間程服用した後からあらわれます。そのため、低用量ピルを飲んでいても1週間続けていなければ避妊効果を得ることは難しいので、その前に避妊が必要になった時にはアイピル(アフターピル)を利用するようにしましょう。
その後はホルモンバランスを整える為にも、低用量ピルを飲むようにするなどの工夫もオススメです。
ピルを正しい飲み方で利用することが避妊成功の秘訣!
アイピル(アフターピル)も低用量ピルも避妊効果はありますが、どちらも避妊成功率を高めるためには正しい飲み方をすることが大切になります。
セックス後72時間以内に飲む必要があるアイピル(アフターピル)は、飲むまでの時間が早ければ早いほど成功率は高くなります。
毎日飲む必要がある低用量ピルは、なるべく決まった時間に飲むことでホルモン量を安定させて排卵を抑制させる必要があります。
飲み忘れをした場合1日なら、気付いた時に飲み直すことで効果は継続されますが、2日以上飲み忘れてしまうと効果は無かったことになってしまいます。
ただ毎日飲むことを守れば、生理不順も改善出来る上に高い避妊効果も得ることが出来る一石二鳥の低用量ピルです。
そして万が一、低用量ピルを2日以上飲み忘れて避妊しなければいけない状況になった時には、アイピル(アフターピル)を使用する方法もあります。
しかし、低用量ピルに比べて身体の負担は大きくなることを理解した上で、服用するようにしましょう。それぞれの特徴を知って、自分自身はどう使うべきか検討することをオススメします。