「アイピルの副作用・リスク」 一覧
アフターピルであるアイピルを使用する場合、それが薬であるということを理解した上で使うことが重要となります。
何故ならどんな優秀な薬であってもそれには必ず副作用と言うものがありますし、副作用が起きるということは使うことで体に少なからず負担を強いているということに他ならないからです。
特にアイピルの場合は緊急用の薬なのでかなり強力な作用を体にもたらしますし、それによる副作用は避けることが出来ないと考えなければいけません。
アイピルを使うことでどのような副作用やトラブルが起きるのか、どういった人が使うことが出来ないのかを知っておけば、副作用が起きても慌てることなく対処することが出来ます。
また、アイピルを使うと重い副作用が起きる可能性がある人は使わないという選択もでき体への負担を強いることを回避できます。
アイピルを使う場合にはマイナートラブルと重篤なトラブルの2つが起きることが考えられますので、どのらの症状も正しく知っておくと良いでしょう。
アイピルのマイナートラブル
アイピルを使うことでおきる副作用やトラブルの中で、マイナートラブルといわれるトラブルは使った人の多くに見られる症状となります。
ただ、副作用が起きる確率は10~20%程度となっているので、10人使えば1人か2人に副作用の症状が起きると考えて良いでしょう。
マイナートラブルは特に心配することの無い軽い副作用の症状のことなので、アイピルを使ってもし副作用が起きた場合でも、アイピルの効き目が薄れるとともにその症状も少しずつ改善していくでしょう。
主なトラブルとしては頭痛・吐き気・体の倦怠感や疲労感・傾眠・下腹部の痛みや腹痛・不正出血・肌荒れ・胸の張りなどが起きることになります。
この症状はアイピルだけでなくアフターピルを使った場合の典型的な症状ですので、もし使った後に気分が悪くなったりした場合には副作用が起きていると判断して間違いありません。
頭痛や吐き気といったトラブルがアイピルを使った場合に起きるマイナートラブルとしては最も多いトラブルで、次いで倦怠感や疲労感、腹部の痛みや肌荒れなどが起こりやすいトラブルとなります。
どの副作用も数時間程度で解消される軽いものですし、アイピルを使用した場合のみ起きるトラブルですので深刻な状態になるということはほとんどありません。不正出血に関しても数日程度で出血は治まります。
ただし長時間頭痛や吐き気が治まらない、出血が何日も続くといったケースは、他の病気を発症している可能性も否定できませんので医療機関で診てもらうほうが良いでしょう。
アイピルの重篤なトラブル
アイピルのマイナートラブルの場合はそれほど問題ないケースが多いのですが、稀に重篤なトラブルを発症するケースも確認されています。
アイピルを使って重篤なトラブルに当たるケースとしては、アイピルの成分が体に合わないために起きるアレルギー症状やアイピルの成分が体内で働くことによる血栓症という症状が挙げられます。
アイピルの重篤な副作用であるアレルギー症状とは?
まずアレルギー症状に関してはアイピルの成分が体に合わずに拒否反応を起こすことでアレルギー症状を発祥することになります。
この場合アレルギー症状の度合いによっては非常に重い症状になることもありますし、アイピルはホルモン剤の一種ですのでホルモン剤を使ったことがありそれによって重篤な症状が出たことがある人の場合は高い確率でアレルギー症状が起きてしまうことになります。
アレルギー症状が起きてしまうとマイナートラブルとは比較にならないほと辛い症状になりますので、体質的にアレルギー体質の人は特に注意が必要です。
アイピルの重篤な副作用である血栓症とは?
血栓症もアイピルを使った場合に起きる可能性がある重篤なトラブルで、アイピルの成分により体内の血液が固まりやすくなることで血栓が出来、それが詰まってしまう症状となります。
もし血栓が脳内で詰まってしまうと脳梗塞といった状態を引き起こすこともありますし、動脈が詰まってしまえば心筋梗塞といった症状に発展することも考えられます。
そのため血栓症はとても恐ろしい症状だということを理解するとともに、安易なアイピルの使用は重篤なトラブルを引き起こすこともあるということを知っておくべきでしょう。
血栓症の場合ビタミンCを一緒に摂取することで発症リスクが高まるので、ビタミンCを含むサプリメントや食べ物は控えておくべきでしょう。
アイピルの副作用の仕組み
アイピルを使うことで何故マイナートラブルや重篤なトラブルが起きるのかといえば、これはアイピルを使うことで体内のホルモンバラスが一時的に大きく変動してしまうためです。
体を健康な状態に保つためにはホルモンのバランスがとても重要であり、ホルモンバランスが適切に保たれていて初めて通常の生活をおくることが出来るわけです。
しかしアイピルを使うことで体内の黄体ホルモン量を大幅に増やすことになり、その効果により強制的な避妊を可能にしています。
ホルモンバランスが崩れることで妊娠し辛い環境をつくりだしているわけですから、避妊できるメリットが生まれるとともにデメリットである副作用やトラブルが起きるのは仕方が無いと考えなければいけません。
要するにアイピルを使った際の効果と副作用は表裏一体であり、アイピルの成分が黄体ホルモンである以上副作用のリスクは常について回ることになります。
もちろん人によっては副作用やトラブルが起きない人もいますし、プラバノール(プラノバール)といったアフターピルに比べれば遥かに副作用が起きる確率は低くなっています。
しかし飲んでみないと副作用が起きるかどうかは分かりませんし、マイナートラブルの場合でも軽く考えておくととても辛い症状になって苦しい思いをすることもあるので副作用を安易に考えておくのは危険だといえるでしょう。
まとめ
緊急避妊薬(アフターピル)を服用するということは、ホルモンバランスを乱すのですからそれ相応のリスクがあることは覚悟しておく必要があります。
また、ホルモンバランスを崩すことがどういったことかを正確に理解しておくことも使う場合には知った上で使わなければいけません。
アイピルを使えない体質の人や、妊娠や授乳中もアイピルを使用できないこと、肝臓に問題がある場合もアイピルを使うことが出来ず、使ってしまうと重篤な症状を発症する可能性があることも同時に知っておき正しく使用しましょう。